色とイメージ

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今回は、色に対して人が持つイメージについて考えてみます。好きな色や嫌いな色は個人によって大きく変わりますが、例えば赤なら情熱、白なら潔白など、人が色に対して持つイメージは多くの場合共通していることが多いと言えます。

色に対して深く知り、利用するためには、このように人が持つ色の共通したイメージについてよく知っておくことが重要でしょう。

各色の代表的なイメージ

以下は松岡(1986)がまとめた日本における各色の代表的な象徴内容(イメージ)です。年代が違うので、今同じ調査を行ったらもう少し違う結果になっているかもしれませんが、現代でも共通したイメージは多くあります。

色彩象徴内容(イメージ)
情熱、活気、誠心、愛情、喜悦、歓喜、闘争
橙(オレンジ)陽気、喜楽、嫉妬、わがまま、疑惑
希望、発展、光明、快活、軽薄、疑惑、優柔
平和、親愛、公平、成長、安易、慰安、理想、柔和、永久、青春
沈着、冷淡、悠久、真実、冷静、静寂、知性
航希、優雅、優美、神秘、謹厳、複雑
純潔、潔白、清浄、素朴
厳粛、荘重、沈黙、悲哀、不正、罪悪、失敗

単語に対する色のイメージ

それでは、次はその反対で、ある単語(刺激語)に対する色のイメージについて考えてみます。

フォームに入力

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSegyJwcdo6cr4iC53tWhgInODK6M-UiYno89Gf-SLTj5Ur6FA/viewform

以下は、稲波・小原(1992)が行った90名の学生に対して行った調査で、40の刺激語に対する12色の反応率を表にしたものです。例えば「幸福」という単語に対して思い浮かぶ色は、白が30.3%、ピンクが28.1%、黄が14.6%です。この反応率が高ければ高いほど、多くの人が共通して持っているイメージだということが言えます。

それでは、以下の実習をやってみましょう。

小課題1 色彩のイメージ性

色彩というものは、それぞれ固有のイメージを持っており、広く一般に知られているものもある(例:赤→情熱、白→清潔)。
それらの色彩とイメージの関係を踏まえ、与えられたテンプレートの中でそれぞれ与えられたイメージにふさわしい色の組み合わせを選び、四角形の中を彩色する。
ポイントは、「色のイメージ」、「彩度」、「明度」、「コントラスト」。

目標

色彩の持つイメージをコントロールできるようにする

テンプレート:color2.ai

参考:イメージキーワードとカラーモデルの相関図

ロゴと色

それでは、以上の実習を踏まえて、ロゴに使われる色について研究してみます。ロゴに関連した単語はいくつもあり、混同しやすいので、定義を確認しておきます。

ロゴタイプとは、デザインされた文字や文字列を指す。企業名や商品名など、ブランドを強く印象づけるために利用される。ロゴと略されることもある。

シンボルマーク とは、家系、企業などを象徴するマークを指す。文字は入っていてもいなくてもいい。

ロゴマークは和製英語で、ロゴタイプとシンボルマークが組み合わされたもの。

小課題2 ロゴの色を研究する

それでは、実際にサンプルを集めながらロゴと色の関係を考えてみます。

スタディ1

赤、青、緑、黄、オレンジ、ピンク、紫の中から3色選んで、1色のロゴタイプやシンボルマークを15個ずつ収集する。自分が気に入ったロゴを集める。例:バンダイ(赤)

分析:その色が使われているロゴにどのようなイメージがあるかを分析して記述。形容詞を使う(例:清潔な、力強い、自然な)。それぞれの色によってどのような傾向があるかを分析し、メモしておくこと。

テンプレート