メディア芸術祭2007 アート部門審査委員会推薦作品 (Feb.6-17, 2008)
八尾スローアートショウ2007 (Aug.24-26, 2007)

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「場の記憶」プロジェクトでは、歴史に埋もれた事実や時間の経過によって風化してしまった物語を地域の人々へのインタビューという形で集め、それらを現在と結びつける。
このプロジェクトではコンピュータによる3Dマップがスクリーンに投影される。体験者はバーチャルリアリティのように八尾の時空間マップの中を探索し、その中にちりばめられた様々な人々の体験を聴くことができる。これによって、時代によって変化してきたその「場所」に対する様々な人の記憶や感情が、一つの時空間地図の上に集約される。
今回は、「越中おわら風の盆」で有名な富山市八尾でプロジェクトを行なった。過去から現代へ連綿と続く歴史の中で、人々とその場所との結びつきはどのように変化して来たか、またどのように変化せずにその形をとどめているのか。
世代によっても大きく異なるところ、重なるところ、様々な記憶や感情がその場所には眠っている。このプロジェクトはそれらをもう一度掘り起こして、重ね合わせるという試みである。
現在八尾町に住まわれている方、およそ50人程度にインタビューを行なった。昔から住まわれている方でも、最近から住み始めた方、年齢層の違いなど、様々な状況で八尾という土地に関わっている方にお願いした。
下は小学生低学年から、上は80歳代まで。一家族全員に話を聞くということもあった。また、会期中も会場で継続的にインタビューを行なった。
インタビューの内容は以下の通り。
A.
あなたにとって一番記憶に残っている出来事で、八尾町内でおこったことを教えて下さい。それはいつごろどこでおこりましたか?良かった事、悪かった事、どんな事でもかまいませんが、その場所で実際におこった出来事で強く印象に残っていることを教えて下さい。それを思い出したとき、あなたは今どんな感情が沸き起こってきますか?
(インタビューを行なった際に、八尾の地図を見せ、その場所に丸を付けてもらう)

B.
用意されている明治43年から現在までの旧地図の中から、自身が分かる時期の地図上に、覚えている範囲内でよく遊んだ場所(何をして遊んだか)やよく行った店(買ったもの)などを書き込んで下さい。
用意されている地図の年代(西暦)
1927, 1937, 1947, 1957, 1967, 1977, 1987, 1997, 2007

2006年の企画展示において発表された、場の記憶(Collected Remembrance)は、作品の形態は若干異なるが、インタビューの音声を時空間マップにちりばめたという点では今回のプロジェクトの前身になったものである。
詳細は以下のページから。
http://r-dimension.xsrv.jp/projects_j/collected/