授業概要
本ゼミでは、テーマ/コンセプト主導とメディア横断、リサーチ重視の方針に基づき、卒業制作に取り組む。前期は思考と設計を重視し、個人や社会に関わる問いの設定、リサーチ、コンセプト形成を段階的に進める。中間発表までにテーマ・コンセプト・使用メディアを確定し、その選択理由を明確に言語化する。後期は試作と検証を繰り返しながら完成度を高め、展示として成立する作品へと発展させる。各回のゼミでは「リサーチ→思考→試作→フィードバック」の循環を重視し、表現と技術の両面から質の高い制作を目指す。
【前期】リサーチ+コンセプト形成フェーズ
4/14|ガイダンス:卒業制作とは何か
- 研究室の方針共有(テーマ主導/メディア横断)
- 卒制の評価軸説明
- 年間スケジュール提示
課題
- 自己関心リスト(10項目)
- 過去に気になったテーマ3つ
- アートとデザインについてディスカッション
4/21|関心の可視化
内容
- 個人ワーク:関心、違和感、怒り、美しさ、不安、記憶、身体感覚、社会課題などを書き出す
- 関心の共有
- 「好き」から「問いの種」への変換練習
到達目標
- 自分の制作の出発点となる関心を言語化できる
課題
- 関心マップを作成
- テーマ候補を3案出す
4/28|参考作品リサーチ1:参考作品研究1:アート表現のリサーチ
内容
- 現代美術、映像、写真、インスタレーション、参加型作品、XR、AI作品などの事例共有
- 作品を見る際の観点整理
例:テーマ、コンセプト、体験設計、メディア選択、空間性、社会性
到達目標
- 参考作品を単なる「かっこいい」で終わらせず、分析的に見られるようにする
課題
- 参考作品5件を調べ、比較表を作る
5/12|テーマ設定1:テーマを深める
内容
- テーマ候補の発表
- 教員・学生間でのディスカッション
- テーマの広さ/浅さの確認
- 個人的関心と社会的文脈の接続を考える
到達目標
- テーマ候補をより深い問いにつながる形に調整できる
課題
- テーマ候補を2案に絞る
- それぞれについて背景を調べる
5/19|リサーチ方法の基礎
内容
- 卒業制作に必要なリサーチの種類
- 文献調査
- 作品・事例調査
- 観察
- インタビュー
- フィールドワーク
- 素材収集
- 「調べる」と「作品に活かす」の違い
- 調査倫理の確認
到達目標
- 自分のテーマに合ったリサーチ方法を選べる
課題
- 自分のテーマに必要な調査方法を3つ選び、理由を書く
5/25|テーマ設定2:問いに変える
内容
- テーマと問いの違いを確認
- 良い問いの条件
- 曖昧すぎない
- 調査可能である
- 表現に接続できる
- 各自のテーマを問いの形に言い換える
到達目標
- 卒業制作の核となる問いを一文で表現できる
課題
- 問いを1本作成
- その問いの背景説明をA4半ページで書く
6/2|個別相談+問いの精査
内容
- 個別面談形式
- 問いの妥当性、広さ、表現への接続を確認
- 必要に応じてテーマ再設定
到達目標
- 今後のリサーチの方向性を明確にする
課題
- 研究計画書の草案作成
6/9|研究計画書の検討
6/16|文献・背景調査の共有
6/23|参考作品研究2:表現とメディアの関係
6/30|コンセプト形成1:何を表現したいのか
7/7|コンセプト形成2:なぜその形式なのか
7/14|中間発表準備
7/21|中間発表リハーサル
- スライド構成指導
- 発表練習
発表内容(必須)
- テーマ
- 問い
- リサーチ内容
- コンセプト
- 使用メディアと理由
★中間発表会(7/31)
※他教員参加
【後期】試作・制作・展示フェーズ
9/15|中間発表の講評整理
9/29|試作計画の作成
10/6|試作1:ラフプロトタイプ
10/13|試作2:体験設計の検討
10/20|素材・表現要素の検討
10/27|ユーザーテスト/体験者からのフィードバック
11/3|コンセプト再確認と再設計
11/10|本制作1:構造の決定
11/17|本制作2:表現の密度を上げる
11/24|展示計画1:作品をどう見せるか
12/1|展示計画2:プレ展示・仮設営
12/8|最終調整1:作品完成へ向けた講評
12/15|最終調整2:発表準備
12/22|最終発表前確認/総まとめ
1/5|展示準備
1/20|卒制審査会
2/12 – 14|卒制展
3/9 – 22|ゼミ展(3年の展示と同時開催)
評価基準
出席は前期、後期それぞれの日程の2/3以上。この出席には、発表会、展示、講評会などが全て含まれる。
前期・後期とも共通の採点基準: 出席 –> 50% 中間発表 –> 15% 最終制作 –> 25% 授業参加 –> 10%
