授業概要
アート&メディア研究室では、アート表現を中核に据え、それを実現する手段としてメディアテクノロジーを積極的に活用する。AI、イマーシブメディア、XRなどの最先端技術を取り入れる一方で、映像、写真、テキスト、演劇、ワークショップなどといった既存の多様なメディアも区別せず横断的に使用し、幅広い表現を探求する。
制作の過程においてテーマとコンセプトを重視し、表現と技術の両面で質を高める。これにより、個人や社会の課題に独自の視点を提示するアート表現による、新しい価値観の創出を目指している。
授業内容
今年度は、「震災」に関連する展覧会に参加する前提で1年間を通してグループ制作を行います。具体的には、「知らない震災(仮)」という企画展への参画を目指します。なお、理論的なワークショップと並行して、TouchDesignerやSketchUpなど、映像インスタレーション等を作成できる開発環境も学習します。
3年前期は基本的にニュース映像、映画、書籍などを視聴もしくは読んで、ディスカッションをします。このことによって、さまざまな表現媒体を使って描かれている東日本大震災を多角的な角度から俯瞰します。そして、後半は、児童108名中74名と教職員10名が犠牲となった石巻市立大川小学校を襲った津波事故を題材とした表現(主に映画)を視聴して、ディスカッションします。
そして、8月前半には宮城、岩手、福島の震災遺構や伝承館を訪れ、自身の足を使って現地でフィールドワークを行い、地域の方々と対話することによって「東日本大震災」についての理解を深めます。8月後半には、石川県の輪島市、珠洲市、能登町、穴水町などを訪問し、東日本大震災と能登半島地震を相対化します。
後期はその経験を元にグループ制作を進め、2026年3月の企画展に臨みます。会期中は学生中心のイベントも企画する予定です。
前期スケジュール
【4/14(火)】
ガイダンス 東日本大震災を振り返る
■視聴する動画
- 「なぜ多くの人が逃げ遅れてしまったのか」東日本大震災から13年…住民100人の避難行動を映像化 浮かび上がった“危険な避難行動” 生死を分けた津波避難の教訓【テレメンタリー】
- ディスカッションのテーマ
- 全体の感想
- もし自分が勤め先で、子供や親が家にいたらどうするか。携帯は繋がらない。
- 付近に高い山がない場合どうする?
■参考資料
- 【LIVE】東日本大震災から14年「あの日のこどもたちは」 震災の記憶を次の世代へ【命を守る防災力】地上波特別番組を同時配信(2025年3月11日) ※VTR中に津波の映像が流れます ANN/テレ朝
- 【LIVE】東日本大震災から10年 3.11記者たちの証言
- 3/11 — The Tsunami: The First 3 Days (※冒頭から津波の映像が流れますのでご注意ください。東日本大震災の映像記録番組です。)- NHK WORLD PRIME(映像の刺激が強いので、無理して見なくてもいい。)
■課題:「【LIVE】東日本大震災から14年」を視聴した感想
【4/21(火)】
- ニュース映像を視聴してディスカッション
【4/28(火)】
- 映画「なみのおと」(142分)を見てディスカッション
【5/19(火)】
- 映画「なみのこえ 気仙沼」(109分)を見てディスカッション
【5/26(火)】
- 映画『「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち』を視聴してディスカッション。
【6/2(火)】
- 映画「春をかさねて」(45分)を見てディスカッション
■TouchDesigner実習1
【6/9(火)】
- 映画「あなたの瞳に話せたら」(29分)を見てディスカッション
- 第1回オープンキャンパスの準備
【6/16(火)】
- 「津波の霊たち」の第1部、第2部を読んできてディスカッション
■TouchDesigner実習2
【6/23(火)】
■実施内容
- 「津波の霊たち」の第3〜5部を読んできてディスカッション
■TouchDesigner実習3
【6/30(火)】
- 映像インスタレーション「51分と13年」を見てディスカッション
■TouchDesigner実習4
【7/7(火)】
- 映画「能登デモクラシー」を見てディスカッション
■TouchDesigner実習5
【7/14(火)】
- 「生きがい IKIGAI/能登の声 The Voice of NOTO」を見てディスカッション
■TouchDesigner実習6
【7/21(火)】
- 最終プロジェクト案の各自の企画のプレゼン、グループ制作のチーム決め
- 第2回オープンキャンパスの準備
【7/28(火)】
- TouchDesigner実習補講
- 各グループの企画案の紹介、ディスカッション(オンライン)
東北のフィールドワーク(8月前半)
能登のフィールドワーク(8月後半)
後期スケジュール(予定)
【9/15(火)】
- 進捗状況確認、グループの話し合い。
- SketchUp実習(外部サイト)1~6
【9/29(火)】
- 進捗状況確認、グループの話し合い(各チーム1.5時間ずつ。教員も参加)
- 各担当の決定
【10/6(火)】
- 進捗状況確認、グループ制作。
- SketchUp実習(外部サイト)7~10
【10/13(火)】
- 進捗状況確認、グループの制作。
- SketchUp実習(外部サイト)グループとコンポーネント
【10/20(火)】
- 進捗状況確認、グループ制作。
【10/27(火)】
- 進捗状況確認、グループ制作。
【11/3(火)】
- 進捗状況確認、グループ制作。
【11/10(火)】
- 進捗状況確認、グループ制作。
【11/17(火)】
- 進捗状況確認、グループ制作。
【11/24(火)】
- 進捗状況確認、グループ制作。
- 1年間のまとめを課題として告知。企画展「大川小をめぐる15年」への参加のため、1年の間に様々な作品を観たり読んだりディスカッションしたり、フィールドワークしたりした。この経験を一つのメディアとしてまとめて展示して大学の内外の方々に見てもらう。
【12/1(火)】
- 進捗状況報告(プレゼン)、グループ制作。作品空間のCAD作成
【12/8(火)】
- 進捗状況確認、グループ制作
【12/15(火)】
- 進捗状況確認、グループ制作
【12/22(火)】
- 進捗状況確認、グループ制作、木工実習
【1/5(火)】
- 進捗状況確認、グループ制作
【1/12(火)】
- 展示準備
【1/13(水)】
- 3年合同発表会
【3/9 – 22】
- 企画展
評価基準
出席は前期、後期それぞれの日程の2/3以上。この出席には、発表会、展示、講評会などが全て含まれる。
前期・後期とも共通の採点基準: 出席 –> 50% 中間発表 –> 15% 最終制作 –> 25% 授業参加 –> 10%
