1. オブジェクトの作成(processing 3D入門)

まずは立体を描画してみる

まずは、基本的な3Dモデルである立方体(cube)を表示、コントロールするところから始めてみましょう。
ここでは、processingの環境で一番一般的な、P3Dというライブラリを使います。これは、特別な準備をしなくても初めから使えるようになっています。

下図のように、立方体を表示します。

sample1_1

まず先に、全体のコードを見てみましょう。

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//Y軸を中心に60度回転した立方体を描画
 
void setup(){
  size(400, 400, P3D);    //P3Dと書くことによって、3D空間であることを明示する
}
 
void draw(){
  background(0);
 
  translate(width/2, height/2);    //立体の中心を画面中央に移動
  rotateY(radians(60));    //Y軸に対して60度回転
  box(150, 150, 150);    //150 x 150 x 150pxの立方体を描画
}

上記のコードを解説します。
サイズを宣言する際に、末尾に「P3D」を宣言します。

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size(400, 400, P3D);

次に、「translate」を使って、中心点を移動します。

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translate(width/2, height/2);

そして、Y軸を中心にして60度回転します。

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rotateY(radians(60));

最後に、150 x 150 x 150pxの立方体を描画します。

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box(150, 150, 150);

x, y, z軸の理解

それでは、x, y, z軸の関係性を確認しましょう。3Dの場合はz軸が加わります。

coordinates

z軸の値を変えてみましょう。一見立方体が小さくなったかのようですが、これは遠くなっているということです。

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//立方体を画面の中央でなおかつ200px奥に配置
//そして、Y軸を中心に60度回転した立方体を描画
 
void setup(){
  size(400, 400, P3D);    //P3Dと書くことによって、3D空間であることを明示する
}
 
void draw(){
  background(0);
 
  translate(width/2, height/2, -200);    //立体の中心を画面中央に移動し、奥行きを200pxを奥にする。
  rotateY(radians(60));    //Y軸に対してangleの数値分だけ回転
  box(150, 150, 150);    //150 x 150 x 150pxの立方体を描画
}