繰り返し処理(Iterator)

まず、iTunesビジュアライザを作成する前に、いくつか覚えておく必要があるものがあります。
まずは繰り返し処理(Iterator)を理解します。
プログラミングをやったことがある人は、for文と同じ機能だといえば分かりやすいでしょう。

まずは、Editor上に「Iterator」マクロパッチを出します。
そして、IteratorパッチのInpout Parameterの「Iterations」16と入れてください。
これで、16回繰り返されることを指定したことになります。

iterator

次にそのマクロパッチの中に「Iterator Variable」パッチと「Sprite」パッチを配置し、下図のように繋げます。この時、Spriteの大きさを幅0.05、高さ0.05にすることを忘れないで下さい(1のままだと大きすぎるため)。

iterator_macro

これで、正方形がX軸方向に複製されました。
一をずらして複製させるために、「Iterator Variables」が重要な役割を果たしています。
このパッチは、現在が繰り返しの何回目かなどを取得する機能を持っています。

●Current Index:
現在の繰り返し回数。

●Current Position:
現在の繰り返し回数を0~1の間に置き換えた数値。
最初の繰り返し: 0.0
最後の繰り返し: 1.0となります。
Current Positionの値の出し方は注意が必要です。

Current IndexをCI、Current PositionをCPとすると、
 CP = CI*1.0/(n-1)
になります。

●Iterations: 総繰り返し数。

ですから、この場合は16回繰り返すので、繰り返すたびにCurrent Positionが0からはじまり0.066…ずつ増えていって、最後は1.0になります。
その数値をX Positionに送っているので、繰り返すたびに正方形が移動するというわけです。