インタラクティブアートの参考例

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単純に和訳すれば、「参加者/鑑賞者との相互作用によって成立する芸術形態」だといえる。
しかし、近年の世界的な動向を見ると、インタラクティブアートの概念は非常に広がり、この言葉だけで様々な表現形態をくくることはできなくなりつつある。
特に、インタラクションという言葉は非常に多義的に捉えられ、ただ参加者が操作すれば反応が起こるといった単純なインタラクションを利用した作品形態は、90年代でほぼ終わったといえる。21世紀は、テクノロジーや社会をある種批判的に検証したプロジェクトの形態が主流になって来ているのではないだろうか。

その状況を追認するかのように、国際メディアアートフェスティバルであるArs Electronicaでは、2007年からハイブリッドアートというカテゴリーが出来た。

ハイブリッドアートとは、メディアアートに対し複合的、横断的にアプローチを行なっているプロジェクトをさす。
別種のメディアやジャンルを混合し新しい芸術的な表現を行なうことと、アートとリサーチ、アートと社会的/政治的活動、アートとポップカルチャーの領域の限界を超える活動を行うことである。

Ars Electronica, Hybrid Art部門の意訳
ハイブリッドアート部門概要

とある。このことは、メディアアートが社会への批評性、メッセージ性を一つのよりどころとしている現状を表わしているのだろう。
しかし、不思議なことに日本のメディア芸術祭やデジタルスタジアムなどを見ると、アートというよりはエンターテインメントといった傾向が強い。
こういったプロジェクト群はメディアアートというより、メディアエンターテインメントと言った方がいいのではないだろうか。


・インタラクティブアートの参考サイト
アルス・エレクトロニカ  http://www.aec.at/en/prix/index.asp
ラファエル・ロサノ・ヘメル  http://www.lozano-hemmer.com/eproyecto.html
マリー・セスター http://www.sester.net/index_enhanced.html
藤幡正樹 http://www.fujihata.jp/
Paul DeMarinis http://www.stanford.edu/~demarini/
Grafitti Research Lab. http://graffitiresearchlab.com/
Outer Space http://www.outerspace-robot.com/
S.U.I. http://www.ryotakimura.net/sui/sui.html