Processing入門

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Processing (Proce55ingとも書く)とは、Ben Fry (Broad Institute)とCasey Reas (UCLA Design | Media Arts)を中心として開発された、プログラミング言語学習用のプラットフォーム。
Javaをベースとしていますが、非常に簡単にコードが記述できるようになっています。
http://processing.org/

簡単に記述できるのですが、文法はJavaやC言語などと同じような形になっているので、プログラミング言語のアルゴリズムの学習に最適となっています。

例えば、FlashのActionScript2.0はデータ型の概念がなかったり、文の最後にセミコロン(;)をつけなくてもスクリプトが作動してしまうなど、言語としてはある意味いい加減(良く言えば柔軟)なものです。
このようなスクリプト言語を初めに学習してしまうと、別の言語を学習するときに様々な弊害があるのが実状です。
そこで、3年次の当ゼミでは前期にProcessingを使ってプログラミング言語の基本的な文法を確認します。実際のところ、私自身はProcessingを表現媒体として特に重要視しているわけではありません。あくまで基本的な言語の文法の確認のために利用しています。
とは言っても、開発環境としてはかなり拡張性の高いものなので、使い方次第では様々な用途が考えられるでしょう。映像を使ってVJのようなことをしたい場合、プログラムの書き方によってはJitterよりも実行速度が速かったりします。

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●現時点では、入門的な文章は、

2016年度2年前期メディアプログラミング演習II(この回はデザイン寄り:視覚化に重点を置いている)
 
2015年度2年後期メディアプログラミング特論

のシラバスに一番詳しいものが載っています。このシラバスでは、プログラミングの基礎的な概念から説明しているので、独学でプログラミング(Processing)を学習したい人は、そちらを参考にして勉強してみて下さい。

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日本語リファレンス
http://www.technotype.net/processing/reference/index.html

入門編
http://yoppa.jpn.org/presen.php

Introduction to Computational Media(英語)
http://www.shiffman.net/teaching/icm

応用編(英語)
The Nature of Code
http://www.shiffman.net/teaching/the-nature-of-code

このサイトの作者のDaniel Shifffmanは、ニューヨーク大学にいた時の同級生だったんですが、プログラミングという点に関してはこの人にはかなわないですね。元々数学やっていた人だし。数学的なアルゴリズム(フラクタルなど)に興味ある人はチャレンジしてみてください(結構難しいかもしれないですが)。
カリキュラム自体もよくできています。 Processingだけでなく、Javaの授業のシラバスも載っています。

画像処理関連のサンプル
http://www.vision.cs.chubu.ac.jp/VU/html/index.html
このサイトは、かなり専門性が高いですね。やはり画像処理関連のコードは難解なのですが、processingでキャプチャ映像にリアルタイムのエフェクトをかけたい方にはおすすめです。
Kinectが出てきてしまったので、あまり原理的なところから画像処理のプログラムを書くことはあまりなくなってしまったかもしれませんが。

Kinect
最近はジェスチャー入力機器であるkinect等が使われるケースが増えています。
Processingでもkinectは使えるので、使ってみたい人は以下にライブラリがあります。授業では直接教えませんが、独学で挑戦してみたい人はどうぞ。kinectは貸し出します。
https://code.google.com/p/simple-openni/