7-2. Make Controller (TCP/IP-EthernetでMax/MSPを使用)

まずボードの設定は買った時のままでいいです。各部の機能などを説明していると非常に長くなるので、ここでは省きます。気になる人はApplication Board Overviewを読んで下さい。

1. ネットワーク設定の変更

まずは、ネットワーク設定を変更しましょう。まずは1番簡単な方法です。以下のようにネットワーク設定を変更して下さい。

screen1.png

これだけでOKです。

2. Max/MSPサンプルパッチの使用方法

Max/MSPのサンプルパッチ(analog_in.txt)を開きます。
analog_in.txt
これをテキストエディタにコピペし保存し、Maxから開きます。
以下のダイアログが現れます。

screen2.png

このダイアログの下図のオブジェクトの役割は以下の通りです。
/analogin/7/value」—> アナログ入力の7番の値

「udpsend 192.168.0.200 10000」は一つずつ説明します。
udpsend —> udpというプロトコルを使ってデータを送る。
192.168.0.200 —> ボードのIP
10000 —> パソコンとボードのコミュニケーション用ポート

screen4.png

少し分かりにくいのは、アナログ入力でも、一旦パソコンからボードに信号を送るということです。ここでudpsendというオブジェクトが使われます。
そして、同時にudpreceiveというオブジェクトでセンサーのデータをパソコンが受け取ります。
下図では、udpreceiveオブジェクトが重要です。

udpreceive —> udpというプロトコルを使ってデータを送る。
10000 —> パソコンとボードのコミュニケーション用ポート
MakeCtrl —> 名前は何でもいいが必ずなにか書く必要がある(みたい)。

screen5.png

ポートの番号(ここでは10000)も変えられますが、特に理由がなければこの番号を使っておけば問題ないでしょう。

まずは、パッチの右上のオブジェクトのスイッチを入れて下さい。ボードの緑のLEDが点きます。

screen3.png

green.png

これで、パソコンからボードへのメッセージの受け渡しはちゃんと動いています。
つぎはセンサーからのアナログ入力をパソコンに受け渡します。左上のオブジェクトのスイッチを入れて下さい。Pol-Speedは、どの程度頻繁に信号をボードに送るかの設定です。数値が増えるほど間隔が長くなります。ここでは、とりあえず20をクリックして下さい。

screen11.png

Make Controllerは初めからtrimpot(ダイアルみたいな機能の抵抗)があるので、それを使います。以下の画像を参照して下さい。このtrimpotをぐりぐり回してみて下さい。

tripod.png

これで、パッチ上の一番下のボックスに値が入るはずです。

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