2015年度 3年ゼミ概要

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授業概要

野口研究室は、以下のキーワードに関連するプロジェクト/作品制作を行ないます。

ソフトウェアデザイン、インフォメーションデザイン、インタラクティブアート

基本的にはソフトウェア開発を中心に作品制作や研究を行います。作品としてはスマホ/タブレットアプリ、サウンドヴィジュアライザ、VJシステム、A.R.などがあります。Max/MSPやQuarz Composerなどのヴィジュアルプログラミング環境も含みます。
 

学生への要求条件

やる気がある人。作品制作の基盤としてインフォメーションデザインの実習とプログラミングの実習が中心ですが、習熟度は問いません。ゼミでのカリキュラムは基礎的なところから復習します。アイデア/企画力と実現能力の両方を高めたい人を希望します。
 

習得する能力の目標

1. 芸術的な感性と工学的な技術開発能力の洗練
2. 授業内での発表やディスカッションによる、プレゼンテーション能力の洗練
3. 自身のプロジェクトのリサーチや文献研究を通した、リサーチ力の養成
4. 自身でイベントを企画/運営することによる、プロデュース能力、ディレクション能力、社会性の養成
 

目標とする人材

頭も手も体も動く人
 

授業内容

3年前期は、タイポグラフィやグリッドシステム、色彩など、基礎的なインフォメーションデザイン実習をおこないます。

後期の前半は、openFrameworksを使用して、より拡張性の高いソフトウェアデザイン/アートの制作環境を学習します。
参考:http://www.openframeworks.cc/
また、後期はプレゼンテーションおよびディスカッションを中心とした授業運営を行います。

さらに、後期Tokyo Designers Weekに参加する予定です。予算はゼミ費から出ますが、この展示運営における予算編成、広報関連の実務を通して、自主的に表現の場を作り、社会との接点を探ることの意味を考えます。
http://www.tdwa.com/
 

教員の専門領域

以下のサイトを参照のこと
http://r-dimension.xsrv.jp/
 

教員の得意分野

<領域>
ソフトウェアデザイン全般、メディアアート全般、グラフィックデザイン(元々はこの分野の出身)、現代美術(今やっている)、都市論、文化人類学(現在、人類学者と共同研究中)

<技術>
画像処理プログラミング、Processing、Quartz ComposerやMax/MSPなどのビジュアルプログラミング、Objective-C(Cocoaアプリケーション)、OpenGL、C言語、ActionScript、PHP、MySQL、映像編集など
 

前期スケジュール

4/14 ガイダンス

Tokyo Design Weekについて
Tokyo Design Weekについて
新宿クリエイターズフェスタについて

4/21 タイポグラフィ1

工藤強勝先生によるワークショップ(3回)
http://biz.toppan.co.jp/gainfo/info/report/20081207.html
http://www.typography.or.jp/who/portfolio/kudo_tsu/index.html

4/28 タイポグラフィ2

5/12 タイポグラフィ3

5/20(水) 色彩

5/26(水) レイアウト1

6/2 レイアウト2

6/9 プログラミング実習1

変数while・for構文if構文アニメーションインタラクション

6/16 プログラミング実習2

1次元配列の理解2次元配列の理解sine-cosine

6/23 プログラミング実習3

レーザーカッター実習

6/30 プログラミング実習3

openFrameworks入門(OS X用)
iOSデバイス(iPhone・iPad)実機テスト
事前にApple IDを取得してください。
クレジットカード情報を入力せずにApple IDを作成する。

7/7 プログラミング実習4

openFrameworks入門 (iPhone)基礎

7/14 プログラミング実習4

openFrameworks入門 (iPhone)サウンド

7/21 制作

7/28 講評

後期

9/29〜10/20 東京デザインウィーク準備

10/24〜11/3 デザインウィーク

11/10 オブジェクト指向言語の復習

11/17 openFrameworksでオブジェクト指向

openFrameworksでオブジェクト指向-1(クラス、メソッド)
openFrameworksでオブジェクト指向-2(クラスの継承)
後期課題発表

12/1 openFrameworksでサウンドを利用する

iPhone/iPad サウンド演習

12/8 後期制作作品プレゼン・個人面談(進路)

12/15 ディベート・ポートフォリオ制作実習

ディベートの参考ビデオ(実践編)
InDesign入門

12/22 途中経過プレゼン・ポートフォリオ制作実習

1/5 個人面談(後期制作作品)・ポートフォリオ1次提出

1/12 途中経過プレゼン

1/19 個人面談(後期制作作品)

1/26 途中経過プレゼン

2/2 展示準備

2/3 後期制作展示

前期課題

■色彩課題

一辺10cmの正方形の枠を2つ横に配置する。正方形同士は2.5cm離す事。さらに、その中を一辺2.5cmのグリッドで仕切ると一辺1.5cmの正方形が16個ずつ作成される。
この中に、それぞれ16個の画像を貼付けて、対立するイメージの画面を構成する。例:暖かい⇄寒い

●条件
・画面はA4横位置とする。
・画像は必ず自分でデジカメやスマフォで撮影してくる。画像は自由にトリミングし、選んだイメージに合う画像を貼付ける。
・変形や色調補正をソフト上でおこなってはいけない。
・一つ一つの画像は2.5 x 2.5cmにする。
・黒い枠は作業終了後削除する。

●ポイント
・この課題は、一つの画面のイメージを画像の色彩と形態によって表現するトレーニングです。
・例えば、「暖かい」イメージを構成するためには、柔らかい線や面と暖色系等の色などを選ぶ。

color2
教員用テンプレート

■レイアウト課題1

・課題内容

A4画面上に150 x 150mmの正方形を取り、それを縦横6分割した一辺25mmのグリッドを作成する。
与えられた写真のどれかと下記のテキストを必ず入れてデザインする。

・使用する文章

タイトル:特別展 鳥獣戯画 京都高山寺の至宝

会  期:2015年4月28日(火) ─ 6月7日(日)
開館時間:午前9時30分 ─ 午後5時
     (金曜日は午後8時、土・日曜、祝・休日は午後6時閉館、入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日
     ※ただし5月4日(月・祝)は開館、5月7日(木)は休館
会  場:東京国立博物館 平成館
     〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
主催:東京国立博物館、高山寺、朝日新聞社

誰もが一度は目にしたことのある、日本で最も有名な絵巻、国宝・鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)。墨線のみで動物や人物たちを躍動的に描いた、日本絵画史上屈指の作品です。全巻の修理を終え、その魅力を一新した鳥獣戯画の全貌をご紹介する展覧会をこのたび開催します。国宝の甲・乙・丙・丁4巻とともに、この4巻から分かれ、国内外に所蔵される断簡も展示。いまだ謎の多い鳥獣戯画の作者や伝来などについても諸説を交えて解説しています。

・条件

・A4横位置を使用する。テキストは必ずしも可読性は重視しない。
・テキストとモノクロ画像のみを使用して構成する。与えられた画像はグレースケールに変換して使う。テキストは黒のみ。
・画像は明度、コントラスト、透明度等を変更して構わない。
・使用していい書体は、ヒラギノ角ゴシック、ヒラギノ明朝、Times、Helveticaのみ。
・グリッドを強く意識したデザインと、グリッドを緩やかに意識したデザインの2パターンを作る。

・参考サイト 鳥獣戯画展

■レイアウト課題2

・課題内容

レイアウト課題1のテキストと画像を再構成する。
 1. グリッドを強く意識したレイアウト
 2. グリッドを緩やかに意識したレイアウト
の2パターンを作成する。

・テキストは複製して使っても構わない(何回使ってもいい)。回転もOK。
・テキストの書体、色は自由。
・画像の色は自由、トリミングや回転も自由。

■プログラミング課題

Processingを使って作成したパターンをもとにして、レーザーカッターを使用してコースターを作成する。
Illustratorなどで追加で処理をしてもかまわないが、必ずプログラミングによって作成したパターンをメインにすること。

・コースター以外のもを作りたかったら、自由に選んでもかまわない。一応、他にアイデア思いつかない人はコースターでいいが、丸である必要はないし、穴があいていてもいい。あまりコースターとしての機能性は考えなくていい。
・使用する素材は木やアクリルなど、レーザーカッターで切れるものであれば自由に選んでいい。
・点数自由。最低1点は作る。
・processingでのpdf出力は以下のサイトを参照する事。一旦pdfで出してからイラレでaiファイルに変換する。
http://ap.kakoku.net/2-4.html

・また、材料は自分で用意すること。他の人と共有してもかまわない。

■後期課題

以下の2種類のうち1つを選ぶ。

1. 「笑えるアプリ」もしくは「幸せになるアプリ」をテーマに、スマートフォンアプリを制作する。
2. 特にこちらからはテーマを設けず、自由に制作する。

評価基準

出席は前期、後期それぞれの日程の2/3以上。この出席には、発表会、展示、講評会などが全て含まれます。
前期・後期とも共通の採点基準: 出席 –> 50% 小課題 –> 15% 最終制作 –> 25% 授業参加 –> 10%
ディスカッションが多いので、積極的に参加すること。
 

卒業後の主な進路

Webデザイナー、Webディレクター、システムエンジニア、アーティスト など