授業概要
野口研究室は、以下のキーワードに関連するプロジェクト/作品制作を行ないます。
ソフトウェアデザイン、インフォメーションデザイン、インタラクティブアート
基本的にはソフトウェア開発を中心に作品制作や研究を行います。作品としてはスマホ/タブレットアプリ、サウンドヴィジュアライザ、VJシステム、A.R.などがあります。Max/MSPやQuarz Composerなどのヴィジュアルプログラミング環境も含みます。
学生への要求条件
やる気がある人。作品制作の基盤としてインフォメーションデザインの実習とプログラミングの実習が中心ですが、習熟度は問いません。ゼミでのカリキュラムは基礎的なところから復習します。アイデア/企画力と実現能力の両方を高めたい人を希望します。
習得する能力の目標
1. 芸術的な感性と工学的な技術開発能力の洗練
2. 授業内での発表やディスカッションによる、プレゼンテーション能力の洗練
3. 自身のプロジェクトのリサーチや文献研究を通した、リサーチ力の養成
4. 自身でイベントを企画/運営することによる、プロデュース能力、ディレクション能力、社会性の養成
目標とする人材
頭も手も体も動く人
授業内容
3年の4, 5, 6月は、タイポグラフィやグリッドシステム、色彩など、基礎的なインフォメーションデザイン実習をおこないます。7, 8月はTouchDesignerの実習を行います。
後期の前半は、ゼミ展の準備です。予算はゼミ費から出ますが、この展示運営における予算編成、広報関連の実務を通して、自主的に表現の場を作り、社会との接点を探ることの意味を考えます。
後期の後半は、Adbe XDを使用したユーザーインタフェース実習を行い、さらに同時進行でポートフォリオ作成も行います。
教員の専門領域
以下のサイトを参照のこと
https://r-dimension.xsrv.jp/classes_j/(授業サイト)
https://yasushinoguchi.org/(個人サイト)
教員の得意分野
<領域>
ソフトウェアデザイン全般、メディアアート全般、グラフィックデザイン(元々はこの分野の出身)、現代美術(今やっている)、都市論、文化人類学(現在、人類学者と共同研究中)
<技術>
Processing、TouchDesignerなどのビジュアルプログラミング、JavaScript、D3.js、PHP、MySQL、映像編集など
前期スケジュール
【4/16】ガイダンス
- 自己紹介(3、4年)
- 事務連絡
- グループ制作課題
- グループ決め
【4/23】タイポグラフィ1
- タイポグラフィの領域
- 和文書体について
- 欧文書体について
- 文字組実践ワークショップ
参考1:Adobeフォント
参考2:和文の定番フォント
参考3:欧文の定番フォント
参考4:フォントの性格の比較
参考5:フォントのトレンド2022
【4/30】タイポグラフィ2
- 文字組実践ワークショップの続き
- 美しい文字組みのポイント
- いいフォントとは?
【5/7】ロゴデザイン1
【5/14】ロゴデザイン2、グループ制作のテーマ報告
【5/21】レイアウト1
【5/25(土)・26(日)】タイポグラフィワークショップ
【5/28】休講
【6/4】レイアウト2、グループ制作のリサーチ報告
【6/11】フライヤー制作、グループ制作の企画発表
【6/18】フライヤー表面の講評、グループ制作の進捗報告、OCの準備
- 4限にオープンキャンパスの準備を行う。
【6/25】TouchDesigner実習1(2年次の復習)、木工実習
- TouchDesignerの基礎
- TOP: 動画を加工してみる
- Ramp TOPを使ってみる
- その他のTOP
- オペレータのタイプを変換する
- CHOPを使ってみる
- SOPを使ってみる
- SOPのインスタンス化
- MATを使ってみる
【7/2】TouchDesigner実習2、グループ制作の進捗報告、フライヤー裏面の講評
注)フライヤー最終版提出
【7/9】TouchDesigner実習3、木工実習、フライヤー最終提出(投票)
【7/16】TouchDesigner実習4、グループ制作の進捗報告
【7/23】TouchDesigner実習5、グループ制作の進捗報告
- グループ制作の進捗状況報告
- OpenSound Controlとは(Wikipedia)
- OSCを使ったデバイス間連携(外部サイト)
【7/30】TouchDesigner課題講評、グループ制作の進捗報告
後期(仮)
[9/17] ゼミ展準備
[9/24] ゼミ展準備
[10/1] ゼミ展準備
[10/3, 4] ゼミ展搬入設営
- ゼミ展 10/5〜10/14(10/15撤収)
[10/8] 休講
[10/15] 片付け・進路ガイダンス
[10/22] UIデザイン 課題の導入とリサーチの準備
- 食に関する社会課題について理解し、リサーチの準備を行う。
[1029] リサーチとユーザー調査・Figma実習1
- 小課題1の確認。
- 競合調査:既存のサービスやアプリケーションを分析し、どのように社会課題にアプローチしているかを調査する。テンプレートを使う。
- Googleフォームを使って、ユーザーニーズを把握するためのアンケートを作成する。
- Figma実習1(基礎)
[11/5] ユーザーペルソナ
- 小課題2の講評。
- リサーチ結果を基に、ユーザーペルソナを作成する(https://keywordmap.jp/academy/persona/)
[11/12] ユーザージャーニー、企画案の決定、ディスカッション
- ユーザージャーニーを作成する(https://www.transcosmos-cotra.jp/what-is-a-customer-journey)
- カスタマージャーニーマップの作り方-入門編(https://www.transcosmos-cotra.jp/cx/movie_chapter1)
◎グループ課題チェック(修正点の洗い出し)
[11/19] サイトマップとワイヤーフレーム・Figma実習2
- サイトマップ(https://www.gpol.co.jp/blog/46/)
- ワイヤーフレーム(https://coosy.co.jp/blog/wireframe-example/)
- Figma実習2(インタラクション)
[11/26] ワイヤーフレーム
[12/3] 展示準備のため休講
[12/10] ワイヤーフレーム完成・ユーザーテスト
[12/17] プロトタイプ作成
◎グループ課題チェック
[12/24] プロトタイプ完成・ユーザーテスト
[1/7] 最終課題講評(プロトタイプ)
- ◎グループ課題チェック
[1/15] 3年合同発表会
課題
■グループ制作課題(課題変更)
●「グラフィティ」をテーマとした作品を制作する。作品形態やプラットフォームは自由だが、プログラムはどこかで必ず使うこと。 例年、Processing、TouchDesigner、Unityが多い気がする。
参考1:グラフィティとは
- Is graffiti art? Or vandalism? – Kelly Wall
- Graffiti: Art or Vandalism? Street Art in School & Communities
- 10分でわかる!グラフィティアート(落書き)の全て
- 落書きが破壊行為からアートになるまで【バンクシーは正義か考える】
参考2:グラフィティを使うアーティスト
■後期ポートフォリオ課題
●課題:自身のポートフォリオサイトを作成する。
●条件:
- 基本的には就職活動用だが、アーティスト活動用、趣味用など、目的は各自で設定していい。
- どのようなプラットフォームでもいい。Wix、Adobe Portfolio、Portfoliobox(有料)、Wordpress、Behance、SNS、vivivitなど。もちろんhtmlタグを書いて普通にサイトを作ってもいい。
- 期限は、2024/1/17の合同発表会で展示するので、それまでに完成させること。
参考:
https://yasushinoguchi.org/
https://collab.t-kougei.ac.jp/
評価基準
出席は前期、後期それぞれの日程の2/3以上。この出席には、発表会、展示、講評会などが全て含まれる。
前期の採点基準: 出席 –> 50% 小課題 –> 15% 最終制作 –> 25% 授業参加 –> 10%
後期の採点基準: 出席 –> 50% グループ制作 –> 20% 最終制作 –> 20% 授業参加 –> 10%